どんな対策？どんな取り組み？ ECOオフィス訪問記
| NTTロジスコサービス 総務担当課長 岸 一美さん |
NTTロジスコ 企画総務部 総務部門 総務担当課長 花山 昇さん |
今回のオフィス：株式会社NTTロジスコ
NTTグループにおいて総合的なロジスティクス機能を担う株式会社NTTロジスコ。ICT（情報通信技術）というNTTグループの強みを活かした各種物流ソリューションを提供し、お客様がコアビジネスに集中できるようなトータルアウトソーサーをめざしています。虎の門三井ビルディングに本社を構える同社の環境への取り組み、電力使用制限のあったこの夏の節電対策と成果などについてうかがいました。
NTTグループ全体の電力消費量の大半は、重要な社会インフラとして24時間・365日サービスを中断できない通信設備が占めています。このような事業特性を踏まえ、NTTグループとして通信設備以外のオフィスビルで対前年比30％以上削減を目標としました。当社も空調や照明の抑制などさまざまな取り組みを展開し、目標を達成することができました。
去年まで夏期は空調を28℃設定にしていましたが、今年はもう一歩進めて、29℃に設定しました。
2灯のうち1灯をダミー管にする省電力システム「カットワン」を200台追加設置しました。従来の50台から250台となり、オフィスの半数以上がカットワンになりました。
すでにカットワンを設置済みのところは、間引きや消灯を行いました。
自販機を最新省電力機種に更新。マイカップに対応し、マイカップを使うと10円お得です。
また、2台の内1台は使用を制限（利用休止）しました。
●PC、OA機器の省エネモード設定、退社時のコンセント取り外しの徹底。
●エレベータの使用制限を行い、階段利用の徹底を図りました。
●取組み内容は社内のイントラネットに掲載し、協力を促しました。
●社員の目に留まるように「節電取組中」のポスターを各事務室入口に掲示。
お客様の事務所に「iSS-BOX®」を設置して、廃棄された不要機密書類を安全かつ簡便に回収。その後破砕処理し、梱包用の緩衝材やトイレットペーパーにリサイクルしています。2010年度は全国で約8,800台を設置し、約12,000tを回収・リサイクルしました。
容量は50kg。量を自動で検知し、満杯が近づくと
NTTロジスコにメールが通知される。
数社のお客様の貨物をまとめて配送することで物流効率を高める「共同配送」、トラックを使わないで、CO2排出量の少ない船や貨物鉄道を使った輸送「モーダルシフト」を実施。これらによりCO2発生を削減する運送に努めています。
NTTグループでは低炭素社会の実現に向けた自然エネルギーの普及促進施策「グリーンNTT」を推進しています。市川物流センタには、当社で5つ目の太陽光発電設備が設置され、今年10月に運用開始しました。2,240枚の太陽光パネルが設置され、推定発電量は市川物流センタでの電力消費量の28％に相当します。
NTTロジスコは、輸送・保管時の梱包資材として、ダンボールの代わりに何度でも繰り返し使用できる「折りたたみコンテナ（オリコン）」を利用することで廃棄物量の削減に努めています。また、ダンボールの厚さや大きさの見直しにより梱包資材の軽量化を図っている他、古紙配合率を高めた封筒の利用など、環境管理規格であるISO14001の取得企業としてさまざまなECO対策に積極的に取り組んでいます。
●昨年に比べ暑くなったという意見はありましたが、社員等のみなさんが積極的に取り組んでくれました。
●副次的な効果として、時間外勤務が減少（2010年度上半期比で4時間減／一人1月あたり）しました。仕事のやりかたも含めて意識が変わってきたのではないかと思います。
●今後も社会的に節電の取り組みが求められていくこと、また、節電により環境負荷の低減にもつながることから、「年間の電力使用量を2010年度実績に対して15％削減する」目標を決定、実行中です！
